奇談
珍しく硬派な役柄の阿部寛主演。
これ、原作は諸星大二郎先生の漫画です。
読んだとき、ずいぶんショックを受け、なるほど~~などとわけもなく思ったものでした。
この方の作品を読むと、大抵わけも分からず「なるほど~」と思うんだけど。
東北には隠れキリシタンの歴史があり、ある里の「ハナレ」と呼ばれる集落に、知能の低い人々が隠れ住むようにしているという。
ところがそこで殺人が起きてしまった。
よりにもよって丘の上でまるで「キリスト」のように貼り付けにされているのだ。
漫画だけでは短かったせいか、これに神隠しというエピソードを加え、それの生還者である女性が話に加わった。
だけど、そのせいか話がやや分裂気味になってしまい、肝心の隠れキリシタンの謎がラストになって明かされても、今ひとつ「おお」と、膝を打つまでに謎として浮上していなかった気もする。
不明になっていた子供達も、なんであの村に神隠しが関係したのかもちょっとわかりにくかった。神隠しに遭いかけて戻ってきた大昔の女性、おばあさん、主人公ともにどういう役割なのか、なぜ男の子だけが不明になったのか、彼らに「ハナレ」がなにをしたのか?
明確に、聖書と照らし合わせて解けていく殺人事件に比べ、その子供達の存在がどうもはっきり解明されず、もどかしさが残ってしまった。
阿部寛は、こうしてまっすぐに立ってきりっとしていると、本当にハンサムな男性なのだな、などと思いつつ、まあ原作もそうなんだがこの人の人となりが分かるほどのエピソードに絡んでいなかったのがちょっと残念。
でも、やっぱり日本の、特に少し昔の風景を交えたホラー系はいいよね。
鼻の長いバスがとろとろと走っていたり、路面がまだ舗装されていなかったり、じっとり湿り気のある空気の様が水っぽい匂いまで漂っているようだった。
景色だけでぞくぞくします。
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コメント
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投稿: Yvette | 2007/01/31 22:00