宇宙戦争

駄目男の典型みたいなレイ。
一応結婚した過去があり、子供がふたりいて、でも自分は勝手気ままに1人で暮らしている。子供達の母親には夫がいて、彼は子供達の良き理解者であり、裕福な人種のようである。元妻は妊娠中で、彼はボストンの実家に行くという夫婦から子供達を預かる。
一応、父親だし。
難しい年齢になりつつあるティーンエイジャーの息子とキャッチボールなんかしてみようか、とか娘相手に話をしてみたりするが、ふたりともレイを完全に見限ってでもいるかのようだ。
そして突然世界中がひっくり返るような奇態な代物が地面から出てきて、あっという間に街は崩壊してしまう。
レイは子供たちを連れて車で脱出する。
でも、どこもかしこもすでに宇宙人達の侵略の手が伸びているのだ。
この娘がなんともいえず、リアルだ。
神経質で生意気で、自分の意見ももっていて、でもお兄ちゃん子。二人だけの姉弟で、しかも多少歳が離れているから、兄を頼りにしている風。
兄と妹は母親よりもお互いの存在で癒し合っていたのではないかという気がする。
レイは、反抗的な息子だけでなく、まだ年端もいかない娘の相手も満足にできない。
生まれたときから持っていたアレルギーの存在すら知らないし、ましてや子守歌など知りもしない。おそらく、この男性の生きてきた世界には子供の目線になるようなものは一切なかったのだ。
途中で自ら宇宙人と戦うといって、離れてしまった息子。
すっかり神経も体力も参ってしまった娘。
そして、この1分先も生きていられるかどうか分からない世界になって、ようやくレイは何が大切なものだったかを知る。
宇宙人の攻撃がすさまじい。
最初はバンバン怪光線のようなもので人間を殺しまくっていたが、じきに捕らえて利用法を編み出したらしい。
1人1人、実にまめに捕らえていく。
いつもの展開ならここでナントカ学者や、国防省の人間や、研究者やらが出てきて、ある程度の説明とかいろいろ分かったことを話してくれるのだが、レイは一般労働者であり、逃げるのがやっとで情報などほとんど入らない。
その彼の目線だけで話が進むので、見ている側にも情報はない。
もちろん、スーパーマンのように閃いて、宇宙人を退治する方法など編み出せるわけもない。ただただ、娘、レイチェルを助けるために彼は逃げるしかないのだ。
レイチェルとつかの間隠れた家に辿り着いたとき、興奮している彼女にレイは眠るようにいう。彼女はなにか子守歌を歌ってくれるよう頼むが、彼はそんなものはひとつも知らない。諦めたような表情の娘に、レイは涙を堪えながら自分の知っている歌を歌う。
いかれた歌詞だが、「俺の宝物……」と結ぶその言葉を、レイは娘に伝えたかったのかもしれない。
いっぱいの人が踏切に佇んでいるその前を、遮断機の中を疾走する電車の窓から火が吹き出ていた。直接人間が襲われるシーンよりも、胸が痛んだ。
怖い映画だったな~。
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コメント
Thank you! Marvin.
It hopes that you enjoy it.
投稿: karan | 2007/02/05 18:58
Definitely nice and neat site you got there.
投稿: Marvin | 2007/02/05 18:03