守護神
久しぶりのケヴィン・コスナーの素敵な声が聞けて、幸せでした。
物語は、四十歳を越えてなお、現役で海難救助の職務に励んでいる伝説の男が、家庭を壊し、また、大切な友人すらも救えなかったトラウマに悩みつつ現役で居つづけようとする。
ところが、仕事中の怪我が原因で、訓練学校の教官として四ヶ月ほどの異動を命令される。
訓練学校なんてごめんだ、と思いつつそこで、鼻持ちならない記録優秀な青年と巡り会う。
ケヴィンの役柄は「伝説の男」.。
救助した人数は二百とも三百とも言われ、その正確な数はわからないなりに、青年はその記録を抜くことを宣言する。
「愛と青春の旅立ち」をちょっと思い出した。
海難救助の違いから、「海猿」とはずいぶんイメージが違って、アクアラングを背負っている彼らよりも、もっと孤独な、厳しい戦いに思えた。
冒頭に語られた、海の底に住む「守護神」の物語もいいカンジだ。
沈んでいく、被災者を海底から押し上げてくれるという、言い伝えだ。
妻を追い、彼女に対して多大な愛を抱きながらも、仕事を辞めることのできない男が、最後に選択したこと――。
ありがちな物語に思えても、やはりひと味ちがう、いい物語に思えた。
海軍士官たちとの諍いシーンがあったりして、海軍は戦うからエライと思っている、とケヴィンが語るシーンがあるが、救助のシーンは確かに地味で、でもとても意義が深い。
敵と戦う男たちと同じように、底知れぬ荒れた波と戦い、人命救助をする波間に浮かぶ姿に、切ない気分になりました。
ラストも、きっとそうかなあとどきどきしつつ、でもきっと最高の終わり方だったのではないかな、と思える余韻がありました。
面白かったです。
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