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2007/12/31

アイアムレジェンド

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ネビル博士は、犬のサムと荒れ果てたニューヨークで狩りをする。
ジャングル化しつつあるニューヨークの街には、草食動物の鹿がいるが、肉食獣も生息しているのだ。
人類がまったくいない世界とはいえ、のんびりと暮らしてはいけそうにない様子。
それでも、航空母艦の上からゴルフをしたり、正午には港へ出て、生き残った人間がいないか、放送でかたりかけてもみる。

自宅へ帰るときには、匂い消しを玄関に撒き、どうも警戒している様子であるし、日はまだあるというのに夕暮れと共に頑丈なシャッターを窓におろして鍵をかける。
鍵は尋常じゃない。ものすごいでかさだ。
そして――
眠れないほど騒がしく不気味な気配が外から感じられる。
犬とぴったり寄り添って、彼は銃を抱えて眠る。

Aから順番に借りていっているビデオショップでは、たくさんのマネキンが話し相手だ。
顔を向こうに向けた女性マネキンに、今度声をかけてみるよ、と店員マネキンに話しかけるネビル。でも、誰も返事をしてはくれない。犬だけが応じてくれるものの、犬も話はしてくれはしない。
それでも、彼は犬の存在に救われているのがよく分かる。

明るい昼間の様子とは違い、昼でも暗いビルの中に犬が入ってしまったとき、ネビルは死ぬほどびびる。
大声で犬を呼べないなにかの気配がそこにある。

彼は軍の将校で、人類はこの世の中はあるウイルスによって感染した人々に文字通りほろぼされてしまったのだ。
生き残りはいないと疑わないネビルは、孤独に耐え、それでも感染した人々を治す薬を密かに研究している。
毛のない感染ネズミの凶暴さ。これが症状だとしたら、人間はどうなっているのか計り知れない。

そして、その感染した人間達は夜、襲ってくるのだ――

生活の均整が崩れていく瞬間が怖い。
よりどころである犬。
かつてトム・ハンクスが演じた孤島での暮らしにバレーボールが友であり、それを失ったときの彼の哀しみは痛いほどだったが、それよりもうんと心通わせられる存在であるサムを失うことのないように、と祈るばかりだった。

ゾンビ――とは違う。
彼らは死人ではなく、ウイルスで変貌してはいるが人間だ。人間とはいえ、その有様はすさまじいばかりなのだけれど。
だから知恵が発達していく。罠も仕掛ける。明るい光が苦手でも克服しようとする個体が生まれる。
人格などはないのだろうが、群れを指揮するものが現れるわけだ。
ある日を境に、ネビルが孤独に耐えられなくなっていくのがつらい。
世界にたったひとり。まわりは敵ばかり。

その孤独感溢れる表情に泣いてしまった。

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